依頼者:被相続人の父(80代)
相手方:被相続人の妻(40代)

事案内容(相談までの背景)
息子さんが不慮の事故で亡くなり、子供がいなかったため、のこされたお父さんとお嫁さんとの間で遺産分割を行う必要がありました。
 
奥さんは兵庫県の出身であり、息子さんが死亡してからは、そのまま実家に帰ってしまっていました。
 
なかなか話し合いがまとまらないため、お父さんがご相談にみえました。

 

解決内容
事案としては、非常に単純で、お父さんとお嫁さんしか相続人がいませんでしたから、両者の法定相続分は、お父さん:お嫁さん=1:2です。
よって、こちらで解約等の手続を行うからお嫁さんに様々な書類にサインしてもらい、一定期間内に、全財産の3分の2に相当する金員を振り込みます、という提案を行いました(但し、お父さんから息子さんへの贈与金があったので、この分はこちら側が取得する計算で配分を決定しました。)。
 
当事務所から受任通知を送り、上記の提案をしましたところ、1か月程度で遺産分割協議が実現し、遺産分割を完了させることができました。

 

bengosi解決のポイント(所感)
当事者同士で話し合っていても、なかなか前に進まないことがよくあります。弁護士が立つと一気に話が進むこともあります。
 
また、本件では、話し合いがまとまらないと、こちらから遺産分割調停を兵庫の裁判所に申し立てる必要がありました。そのような無駄を避けることができたのもご依頼頂いたからだと思います。