依頼者:女性(60代)
相手方:男性(60代)・男性(50代)

事案内容(相談までの背景)
3人の共有となっている土地について相続が発生したところ、当該土地は長年依頼者が使ってきたため、単独で所有することにしたいと考えている。
代償金を払う必要があることは分かっているが、それほど多くの資産があるわけではないので、できる限り支払額を抑えたいと思っている。
依頼者では上手く交渉できる自信がないので、弁護士に入って欲しいということで相談に来られました。

 
問題点
本件の土地は、遺産分割の対象となる部分と共有物分割の対象となる部分が混在しているという問題点がありました。
すなわち、相手方固有の持分が存在していたため、遺産分割だけでは解決できず、共有物の分割手続も本来取らなければならない事案でした。
 
もっとも、遺産分割と共有物分割の両方の手続を行おうとすると、かなりの手間と費用が掛かってきますので、話し合いで上手く解決できないかを模索することになりました。

 
解決内容
当該土地の固定資産税評価額を調査し、かかる金額をベースに代償金の支払を提案したところ、提案額から少し上乗せした金額で話をまとめることができました。

 

bengosi解決のポイント(所感)
代償金の計算根拠を丁寧に説明したことや当該土地を何故取得したいと考えているかを具体的に説明したことにより、相手方の理解を得られ、代償金の額を比較的低額に抑えることができたと思っております。
 
また、本件では遺産分割調停の中で話をまとめることができたため、かなり早く事件を終結させることができました。
 
共有物分割手続も行っていたら、かなりの時間が掛かっていたと思われるため、早期に解決をさせることができ、良かったと思っています。
本件のような特殊な事案(遺産分割と共有物分割が混在するような事案)は、専門的な知識を要することがよくありますので、このような難しいケースの場合は、一度弁護士に相談に行かれることをお勧めいたします。