依頼者:長男(40代)
相手方:二男(40代)

事案内容(相談までの背景)
相談者の父は、東北地方で農家を営んでおり、広大な土地を所有していました。
その父が死亡し、相続人は長男と二男の二人だけでしたが、公正証書遺言で二男が全ての財産を相続させるということとなっていました。
あまりに不公平であるということでご相談にみえました。

 

問題点
遺留分は当然認められるとしても、それを現金で早期に取得することは簡単ではありません。
 

解決内容
まずは、相手方が開示した財産について過去5年に遡って不正な出金が無いか調査しました。そうしたところ、死亡直前に600万円程の使途不明金があることが判明しました。この分を追加し、遺留分を5000万円と合意しました。
 
その上で、支払時期を半年以内として、現金で5000万円を支払うよう、二男との間で合意を成立させました。

 

bengosi解決のポイント(所感)
遺留分減殺請求は、もめると大変面倒な事件となります。
 
というのも、訴訟になった場合、各不動産に遺留分割合の登記ができるだけで、現金化するのは至極難しく、時間と手間がかかるからです。
 
なるべく短期間のうちに現金化しようとする場合は、上手に交渉をまとめる必要が生じます。