依頼者:被相続人の長男(50代)
相手方:被相続人の長女(60代)

事案内容(相談までの背景)
被相続人は、長男にすべての遺産を相続させる旨の公正証書遺言を残していましたが、亡くなる直前まで一人で生活しており、自分で財産を管理していたため、財産内容の詳細がわからない状態でした。

遺言書には遺産内容が記載されていましたが、かなり前に作成されたものであり、財産内容の変動が予想されたため、郵便物などの資料に基づき、財産内容を調査することから始めました。

また、公正証書遺言の存在を知った相手方は、弁護士に依頼して、依頼者に対し、遺留分侵害額請求の内容証明を送付していたため、そちらへの対応も必要となりました。 

 
解決内容
まずは各金融機関に照会を行うなどして、被相続人の遺産調査を行いました。遺産調査については、ご自身で行っていただくことも可能ですが、ご多忙で対応が難しい場合には、弁護士が行うこともできます。この場合には、弁護士に対して、必要な委任状や、印鑑証明書などをお渡しいただく必要があります。

遺産調査完了後、遺産目録を作成し、相手方に提示して、遺留分として支払う金額について交渉しました。

本件では、不動産の評価額や、生前の特別受益などが問題になりましたが、代理人間で迅速にやりとりすることができ、早期に協議が成立しました。

 

bengosi解決のポイント(所感)
他の相続人またはその代理人弁護士から内容証明が届いた場合には、すみやかに弁護士に相談することをお勧めいたします。

遺留分侵害額請求事件については、難しい法的問題もあるため、相談した上で、ご自身で進めるか、弁護士に依頼するかをご判断いただいた方がよいです。

また、当事者間で協議していると、なかなか話が進まないことがありますが、双方代理人に依頼し、それぞれが代理人から法的な説明を受けることで、話し合いがスムーズに進むことがあります。

本件でも、双方代理人に依頼したところ、相手方代理人に当方主張の正当性を理解いただいたことにより、極めて迅速に解決することができました。