依頼者:長女(40代)
相手方:長男(50代)

事案内容(相談までの背景)
母親が亡くなり、兄妹2人が相続人でしたが、母親が兄にすべての遺産を相続させる旨の遺言を残していたため、妹から遺留分減殺請求しました。
しかし、兄から財産資料が開示されず、協議が進まないということで、相談にみえました。

 
解決内容
弁護士から相手方に資料を請求したところ、相手方も弁護士に依頼し、以後双方弁護士間での協議となりました。
 
しかし、毎回相手方の回答にかなり時間がかかったため、ある程度交渉して資料が揃ったところで、名古屋家庭裁判所に調停を申立てました。
調停を申立てたことを相手方に通知したところ、回答が早く得られるようになり、結局第1回調停期日前に合意に至ることができました。

 

bengosi解決のポイント(所感)
当事者間での協議は長引く傾向にありますので、協議が進まない場合は、早期に次の手続に移った方がよいです。
 
もっとも弁護士間での協議となっても、なかなか相手方から回答が得られず、協議の進捗が遅いこともあります。
ただし調停もかなり時間がかかりますので、調停を申立てるかどうかや申立てるタイミングはよく検討する必要があります。
今回の場合は、調停申立がよいきっかけとなって、早期に合意に至ることができました