依頼者:男性(60代)
相手方:女性(60代)他10名程度
事案内容(相談までの背景)
依頼者のお父様は約40年前に亡くなられましたが、遺産分割等相続の手続は何らされないままになっていました。
依頼者は、お父様が亡くなられて以降、お父様名義の自宅に居住してきましたが、いつまでもお父様名義のままにしておくわけにはいかず、自宅の名義を依頼者名義に変えることができないか、ということでご相談に来られました。
依頼者のお父様は約40年前に亡くなられましたが、遺産分割等相続の手続は何らされないままになっていました。
依頼者は、お父様が亡くなられて以降、お父様名義の自宅に居住してきましたが、いつまでもお父様名義のままにしておくわけにはいかず、自宅の名義を依頼者名義に変えることができないか、ということでご相談に来られました。
問題点
お父様名義の自宅の名義を変更するためには、お父様の相続人全員で遺産分割をする必要があります。
しかし、お父様には子が多かったこと、また、相続開始から約40年が経過しており、一部お孫さんまで相続人になっていたことから、相続人が約10名程度とかなり大人数でした。
さらに、多くの相続人間では既に親戚関係が希薄になっており、お互いに面識がない方もおられました。
解決内容
このような状況では、相続人間の話し合いのみで遺産分割を行うことは非常に困難だと思われたので、裁判所に遺産分割調停を申し立てました。
そして、裁判所から他の相続人に対して相続分の放棄をする意思がないか確認をしてもらった結果、かなり多くの相続人から、相続分の放棄をするとの返答がありました。
相続分の放棄をした相続人は、相続人ではなかったとみなされるので、残った相続人間で遺産の分割方法を話し合えばよいので、話し合いがしやすくなります。
本件でも、相続分の放棄をしなかった数名で遺産の分割方法を協議した結果、無事、依頼者が自宅を取得するという内容で遺産分割調停が成立しました。