相続問題解決事例

相続問題の解決事例

【遺言・遺産分割・遺留分】遺留分減殺請求を行い、共同相続人間で共有状態となっていた不動産を分割取得し、解決した事例

依頼者:長男(50代)
相手方:長女(60代)

事案内容(相談までの背景)
被相続人は、全ての遺産を長女に相続させる旨の遺言書を作りました。そこで、長男が、遺留分減殺請求を行いたいということで、当事務所にいらっしゃいました。

 
問題点
相手方より、被相続人の長男に対する生前贈を主張され、訴訟にて、長期にわたり攻防を繰り広げましたが、裁判所より、長男に対する生前贈与が多額であるため遺留分侵害は認められない旨の心証開示がありました。

 
解決内容
遺留分侵害は認められない旨の判決を取得しても、何ら抜本的な解決にはならないため、依頼者と相手方の共有名義となっていた土地を分割する内容で和解し、長期にわたる紛争を終了させました。

 

bengosi解決のポイント(所感)
遺留分減殺請求訴訟においても、共有物分割の和解を行うことが可能です。紛争の抜本的な解決のために、どのような方向性で妥協点を探るか、柔軟に検討することが大切です。

【遺言・遺産分割・その他訴訟】遺言で会社の株式を2分の1ずつ取得した相続人間で、株式を買い取り、会社の支配を獲得した事例

依頼者:長男(50代)
相手方:長女(50代)

事案内容(相談までの背景)
被相続人は、何を考えたのか、長男と長女に対して50%ずつの株式を配分するように遺言書を作りました。
そのため、会社の支配を考えていた長男としては、株主総会を開いても支配を自分の側に移せず、膠着状態となってしまいました。
どうすれば良いか分からず、当事務所にいらっしゃいました。

 
問題点
50%ずつ株式を保有しているということですから、どちらからどちらに株式を移すなどということは強要できません。そのため、売買交渉は非常に難航しました。

最悪の場合、会社を解散させなければならないのですが、その場合は税金が余分にかかるし、不動産売却に伴って安い金額でしか売れずに損をしてしまう可能性がありました。

 
解決内容
株式の保有割合が均等であるため、会社の支配をどちらもできず、交渉は非常に難航しました。
お互い、売買代金額を譲らず、膠着状態に陥りました。

しかし、最後は、依頼者に解散を決意してもらった上で交渉に臨み、長女側から株式を買い取ることに成功しました。
買取金額については、当初長女側から提示されていた金額に比べれば相当程度低下させることができました。

 

bengosi解決のポイント(所感)
遺言者は良かれと思い、株式を半々ずつ相続人に持たせることがあります。
もしくは、遺言で株式の帰趨を決めずに亡くなられるケースも少なくありません。

しかし、これは地獄への入口といっても過言ではないでしょう。
これがために会社はフリーズし、最悪解散となってしまいます。
今回は運良く解決できましたが、そういう苦しみを相続人に与えないように準備をして頂きたいところです。

【遺産分割】多額の債務を負ったことをきっかけに、失踪していた者の遺産分割

依頼者:長女、次女、長男(40代~50代)
相手方:女性(70代)

事案内容(相談までの背景)
被相続人(依頼者らの父)は、依頼者らが幼少の頃に、多額の借金を背負い、家出をしており、それきり依頼者らの前に現れることはありませんでした。

ところが、被相続人の生前、被相続人と生活していたという女性から、依頼者らに対し、被相続人の預貯金等の相続手続を行って欲しい旨の通知があり、依頼者らは被相続人の死亡を知りました。

依頼者らは、被相続人が、多額の借金を背負い家出をしたとの認識であったため、相続放棄をするべきか、また、相手方とどのように話を進めればよいか不安に思われ、当事務所にいらっしゃいました。

 
問題点
依頼者らは、被相続人の遺産(主に預貯金)を一旦相続して、解約手続を行い、解約金全額を相手方女性に渡す方向で検討されていました。
もっとも、被相続人が多額の負債を負っていれば、この負債をも相続することになってしまいますので、解約手続を進める前に、早急に相続放棄するか否かを判断する必要がありました。
この、相続放棄するか否かの判断にあたり、被相続人の負債状況を調査する必要がありましたが、被相続人の負債の有無は、主に長年被相続人と同居していた相手方女性より聴き取るほかありませんでした。

 
解決内容
まずは、相手方より伺った、被相続人の生前の生活状況、及び、かつて被相続人が所有していた不動産に設定された抵当権が抹消されていることから、かつて被相続人が負っていた負債が完済されている可能性が極めて高いと判断し、相続放棄をしないことを決断されました。
続いて、相手方との間で、合意書を交わし、解約した被相続人の預金を相手方に支払い、解決となりました。

 

bengosi解決のポイント(所感)
相続放棄の手続には時間的制限があります。すみやかに判断するために、効率的に情報を収集しなければなりません。
今回は、早い段階で、相手方女性と信頼関係を築き、相手方女性と依頼者ら同席のもとで、相手方女性より、被相続人の生前の様子を伺えたことが、早期解決のポイントになりました。

どのような事案も、1つとして同じものはありません。その事案に応じた適切・柔軟な対応が必要となります。
少しでも不安があれば、専門家に早期にご相談されることをお勧めします。

【その他訴訟】内縁の妻による預貯金引き出し

依頼者:兄弟ら
相手方:内縁の妻

事案内容(相談までの背景)
相談者様のお兄様が亡くなり、内妻から、兄の荷物を片づけてほしいとして荷物を渡されたので、相談者様が兄の遺産を整理しようと考え預貯金口座を解約しに行ったところ、口座の残高が空になっていたそうです。

履歴を見てみると、お兄様の入院後にごっそり口座からお金が引き出されていたそうです。お兄様には妻子がなく、長年内妻の女性と暮らしていたそうで、どうやら預貯金はこの内妻が全て引き出したようです。

お兄様には遺言もなく、全て内妻に遺すというようなことも、お見舞いに行った兄弟誰も聞いたことがなかったため、どうしたものかと私共のところにおみえになりました。

 
問題点
お兄様の預貯金を、生前のお兄様の意思に反して引き出した行為、及び、死後の相続人の兄弟らの意思に反して引き出した行為は、いずれも不法行為ないし不当利得にあたります。したがって、内妻の妻は、相続人らに対して、引き出したお金を返還する法的義務を負います。
内妻は、相続権がありませんから、一部であっても取得する権限がないのです。

もっとも、お兄様の生前の引き出しについては、お兄様自身が引き出したかもしれませんし、仮にお兄様ではなく内妻の引き出しであったとしても、引き出し行為がお兄様の意思に反していたのか、不確実な部分もあります。本件では、この期間の引き出しをどのように考えるかが、争われる可能性が高いと考えられました。

 
解決内容
案の定、内妻側は、お兄様が生前内妻に預貯金を贈与したのだと主張して争ってきました。
こうなると、お兄様の生前の意思がカギになります。

そこで、我々は、お兄様の入院後、特に意識混濁後は、お兄様が自分で意思表示を行うことができなかったと考えられますから、お兄様の看護記録を精査するなどし、お兄様がご自身で意思表示できなかったであろう時期を明らかにすることにしました。少なくともこの時期以降の引き出しは、無関係に引き出しがなされたと考えるのが自然だからです。

こうして、生前の内妻による引き出しについては、入院後(少なくとも意識混濁後)の引き出しは少なくとも相続人らに返還されるべきであるとして交渉し、無事、裁判にまでならず、交渉で妥当な金額での解決に至ることができました。

 

bengosi解決のポイント(所感)
生前の引き出しについては、故人の生前の意思についての手がかりを探すこととともに、看護記録を取り寄せるなどして、生前に意思表示が不可能な時期を明確にすることも有用です。とくに、故人の意識が混濁した後の引き出しについては、故人の意思に反しているとの推定が強く働きますので、決め手となる場合もあります。

【その他訴訟】特別縁故者に対する財産分与の申立てが認められた事例

依頼者:男性(40代)
相手方:2名

事案内容(相談までの背景)
依頼者の方は、親戚の男性(被相続人)を父の代わりのように慕っていたところ、被相続人が亡くなられたので、相続はどのようになるのか、相談に来られました。

 
問題点
被相続人には、相続人がいませんでした。
このままでは、被相続人の財産は国庫に帰属することになってしまいます。
そこで、被相続人の生前に被相続人と特に親しくしていた者(特別縁故者)に対して、相続財産の一部を分与するよう、家庭裁判所に申立をしました。

 
解決内容
依頼者の方から、被相続人とどのような親交があったか聞き取り、当該内容を申立書に記載しました。
また、それらの事情となる証拠も収集して、裁判所に提出しました。
その結果、被相続人の財産のうち、一部を分与するとの決定を得ることができました。

 

bengosi解決のポイント(所感)
特別縁故者に対する財産分与の申立ては、申立人と被相続人との間に、通常の親族関係を超える深い親交がある場合に限り認められます。
依頼者と被相続人の交流について、丹念に聞き取り、客観的な証拠を提出したことが、よい結果につながったと思います。

【その他訴訟】相手方が保管していた当方の株式の売却代金の返還を受けた事例

依頼者:二男(60代)
相手方:長男(60代)

事案内容(相談までの背景)
依頼者は、父の相続の際に株式を相続しましたが、母から頼まれてその名義を母親にしていました。
その後、当該株式は売却されて、その売却代金は母と同居していた相手方が管理するようになりました。
依頼者は、母が亡くなったのを契機に、相手方に対して株式の売却代金の返還を求めましたが、相手方が応じないので、当事務所にご相談に来られました。

 
問題点
依頼者は、相手方名義の預金口座の履歴に、株式の売却代金とほぼ同額(約1000万円)の入金記録があることは把握していました。
しかし、それが本当に株式の売却代金なのか、という点が訴訟で問題となりました。

 
解決内容
当方は、各種資料を集めて、株式が売却された時期、金額と、相手方名義の預金口座の履歴に入金があった時期や金額が近似していることを裁判所に対して説明しました。
その結果、裁判所も、相手方名義の口座への入金原資は、依頼者の株式の売却代金であるとの心証を抱き、当方に相当有利な内容で和解することができました。

 

bengosi解決のポイント(所感)
今回は、株式の売却代金が相手方名義の口座に入金されたのか、という点が問題になりましたが、裁判で立証すべき事項がある場合に、どのような主張をして、どのような証拠を提出すればよいのか、という点は、専門的な知識や経験則が必要な場合があります。
判断に迷われることがありましたら、お早めに専門家に相談されることをお勧めします

【トラブル】他人名義の預金を、自己の財産であると確認できた事例

依頼者:男性(50代)
相手方:10名

事案内容(相談までの背景)
依頼者の方は、実父の再婚相手の女性(育ての母)を母のように慕い、自分の財産を育ての母名義の口座に入れていました。
しかし、育ての母が亡くなった後、依頼者は自分には育ての母の相続権が無いことを知りました。
このままでは、依頼者の預金を育ての母の相続人が相続してしまうため、相談にいらっしゃいました。

 
問題点
育ての母名義の預金口座の預金の一部は、依頼者の方が稼いだ財産であることは間違いありません。
預金の一部が依頼者の財産であることを理解してもらい、銀行から預金を引出すために、どのような方法が適切かが問題になりました。

 
解決内容
弁護士から相続人の方にお手紙を送り、母の預金の一部が依頼者のものであることを説明しました。
そして、相続人の方全員に、母の預金の一部が依頼者のことであることを確認するとの確認書を書いていただきました。
依頼者の方は、この確認書を銀行に提示して、育ての母名義になっていた預金を無事を引出すことができました。

 

bengosi解決のポイント(所感)
他人名義の預金を、依頼者の財産であることを確認するという、特殊な事件でしたが、相続人の方が従前の事情を理解してくださり、全員分の確認書を取り付けることができました。
事前に銀行に、どのような書類があれば預金を引出すことができるか確認しておいたこと、相続人の方に従前の経緯を丁寧に説明をしたことが迅速な解決につながったと思います。

【遺言・特別受益・遺留分】相手方の特別受益が認められて、しっかり代償金を獲得することができた事例

依頼者:長男(50代)
相手方:長女(50代)

事案内容(相談までの背景)
父親と母親が亡くなり、相続人は長男と長女の2人であった。
父親と母親は遺言を書いており、いずれも長女に全財産を相続させました。
そして、長男から、遺留分減殺をして欲しいと相談がありました。

 
問題点
1.父親の遺産については、遺留分侵害が生じていないのではないか(父親から生前に多額の有価証券の贈与を受けているため)。
2.母親の遺産については、多額の使途不明金が存在するところ、かかる使途不明金が相手方の特別受益にあたるのではないか。

 
解決内容
1.については、生前に多額の有価証券の贈与を受けていたため、遺留分侵害額は生じないという結論になりました。
2.については、使途不明金全体のうち、半分ほどが特別受益という扱いになり、その結果、依頼者の遺留分侵害額を大幅に増額させることができました。

 

bengosi解決のポイント(所感)
弁護士照会で調査したことにより、多額の使途不明金を発見することができ、改めて弁護士照会の重要性を実感しました。
また、使途不明金全体の半分が、相手方の特別受益となったことにより、依頼者の遺留分侵害額を大幅に増額することができたのは、大きな成果だと思います。

【遺産分割】他の相続人が不動産を取得し、依頼者は預貯金を相続するとともに、代償金の支払を受けられた事例

依頼者:二男
相手方:長男

事案内容(相談までの背景)
被相続人(母)が亡くなり、相続人は子2人、遺産には長男が住んでいる土地建物(「本件不動産」といいます。)と預貯金がありました。

長男は、本件不動産を単独で取得すると、預貯金をほとんど取得できなくなってしまうため、本件不動産を2分の1に分割し、半分をご依頼者様(二男)に相続させる代わりに、預貯金も2分の1相続したいと主張しました。

ご依頼者様は、長男に対し、本件不動産は長男が長年居住していたのだから、長男が単独で取得すべきだといって何度も話し合いをしましたが、結局合意をすることができず、ご相談にみえました。

 
問題点
本件不動産は大阪府にあるのですが、ご依頼者様は東京都に在住していますので、ご依頼者様からすれば本件不動産を相続しても管理することができません。
また、ご依頼者様と長男の関係は従前からかなり悪かったため、長男の自宅の隣の不動産など相続したくないという事情もありました。

このような状況で、誰が何を相続するのが適切であるか、遺産の分割方法が問題になりました。

 
解決内容
遺産分割調停を申し立てたものの合意には至らず、審判手続に移行し、裁判官も交えて遺産の分割方法として何が適切かを議論しました。そして、最終的には、本件不動産を2分の1に分割することは極めて困難であり、長男が取得するか、競売するかしか方法が無いとの結論に至りました。

長男は、本件不動産が売却されるくらいであれば、単独で取得すると言ったため、ご依頼者様は預貯金の大半を相続することができました。

 

bengosi解決のポイント(所感)
遺産の分割方法(誰が、どの遺産を取得するか)で合意ができず、紛争になることは、よくあるパターンの1つです。

本件では、従前の経緯(長男が長年大阪にある本件不動産に居住していること、ご依頼者様は東京に自宅を所有しており、本件不動産の管理ができないこと等)を裁判所に説明することで、ご依頼者様の要望どおりに遺産を分けることができました。

【その他訴訟】遺産分割後に清算金の支払を請求された事例

依頼者:二男
相手方:長男

事案内容(相談までの背景)
被相続人(父)が死亡したので、相続人であるご依頼者様と相手方は、遺産分割協議書を作成しました。

しかし、相手方は、作成された遺産分割協議書は差し当たり作成したもので、その後にもう一度分割方法について話合い、相続分が2分の1になるよう清算をする約束があったと主張して、清算金支払請求訴訟を提起しました。

 
問題点
裁判では、遺産分割協議書作成後に清算をする合意があったかが争点になりました。

 
解決内容
ご依頼者様と相手方は、遺産分割協議書を作成するためにメールでやりとりをしていましたが、そのメールでは、遺産分割協議書作成後にもう一度分割方法については無い試合をするなどという話は一切なされていませんでした。

この証拠が決め手となり、相手方の請求を棄却する(認めない)という判決を得ることができました。

 

bengosi解決のポイント(所感)
当方は、訴訟の早い段階でご依頼者様と相手方のメールの記録を提出したことで、裁判官にも、早い段階で、相手方の請求は認められないのではないか、という心証を持ってもらうことができました。

訴訟をする場合、どのような点が争点になりそうか、どのような証拠が重要か、どのような結論になる可能性があるかなど、予め先を見通し、作戦を立てて主張立証をすることが重要です。

そのためには経験が重要ですので、ご不安なことがございましたら、早めに専門家にご相談されることをお勧めします。

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