依頼者:女性(70代)
相手方:息子(40代)

事案内容(相談までの背景)
元々、夫婦で会社を経営していたが、引退後、息子に会社を譲り、それからは趣味や友人関係で楽しく過ごしていました。

ところが、最近、息子から遺言書の作成を迫られるようになり、不本意な遺言書を作成させられました。 そのため、新たに息子さんには秘密で遺言書を作成し直すことを考え、当事務所に相談に来られました。

 
問題点
息子さん以外に娘さん、お孫さんもいらっしゃったため、各人に配慮した遺言書を作る必要がありました。

難しいのは、不動産の価値や死亡時に残るであろう預貯金をある程度想定して配分を決める必要がある点でした。息子さん、娘さん、それからお孫さんにバランス良く、遺産を配分する案を、ご相談者様とじっくり協議しながら、作成することになりました。
 
解決内容
不動産を多数保有されていたため、これを相続人に配分し、また、それだと不公平になる点は預貯金で調整することとしました。
遺言執行者には、兄姉間で紛争にならないために、弁護士を立てることになりました。
相続人が先に死亡した場合の相続順位にも工夫を凝らしました。
 

bengosi解決のポイント(所感)
遺言書の改訂自体は簡単なのですが、遺言者の思いを形にする必要があり、今回は、協議を何回も重ねることが必要でした。協議を重ねた結果、当初とは違う内容となりましたが、より思いに適うものとなって、遺言者も満足されていました。