遺言は,高齢になったり,病気になってから書くものというイメージがあります。 何歳くらいで書けばよいものでしょうか。

答え
遺言は,死期が近づいてから書くべきものというイメージが強いかもしれませんが,間違いです。
遺言は,健康なうちに,備えとして,作成しておくべきものです。

 

人間は,いつ,何があるか分かりません。交通事故や災害に巻き込まれることもないとはいえないでしょう。
遺言を作成するのは,「いつ何があっても,残された家族が困らないようにする」ためです。

 

また,判断能力がなくなってしまえば,もう遺言はできません。遺言をしないうちに,判断能力がなくなったり,死んでしまっては,意味がないのです。
ですので,自分が元気なうちに,愛する人のために,自分に万一のことがあっても残された者が困らないように作成しておくべきです。

 

それに,亡くなった方の意思が,遺言という形で,明確に定まっていれば,無用な相続争いを防ぐことにもつながります。

 

なお,未成年でも満15歳以上になれば,有効な遺言が作れます。