依頼者:被相続人の妻(60代)
相手方:甥

事案内容(相談までの背景)
夫が亡くなりましたが、夫婦間に子がいないため、甥(夫の弟の子)と一緒に相続することになりました。
甥は、夫と疎遠であり、遠方に居住していました。

 

解決内容
まず、甥に対し、被相続人が死亡したこと、相続分を譲渡してほしいことを手紙で伝えしました。
甥から連絡がありました。
甥といっても1/4の相続分があるため、交渉は難航することが予想されました。
しかし、話合いの末、1割程度の金額を支払うことで、遺産分割協議を成立させることができました。

 

bengosi解決のポイント(所感)
本件では、遺産といっても、不動産が多くを占めており、換金には困難を伴う可能性がありました。
また、甥は遠方に住んでおり、不動産をもらっても有効活用することは不可能でした。
預貯金などの金融資産も多くの金融機関に分散されていました。
相続税の申告も必要でした。
 
相続の手続は煩わしいことが多く、揉めてしまうと泥沼化することも多々あります。
そこで、預貯金の払戻しや相続税の手続も含め、煩わしい当方で全て行うと申し出ました。
甥は、煩わしい手続はなしで、相当な金銭が入ってくるだけという状態にしたことで、気持ちよくサインしてもらうことができました。