依頼者:長女(40代)
相手方:後妻(50代)

事案内容(相談までの背景)
父親が亡くなり、後妻と長女が相続人となりました。
父親は、後妻に全財産を相続させる旨の遺言を残していたため、長女が遺留分減殺請求をしたいということで相談にみえました。

 
解決内容
遺留分減殺請求調停を申立てましたが、全く双方の主張が異なったため、訴訟を提起しました。
父親の遺産は主に預貯金でしたが、後妻が父親の介護をしていた5年間に、その大半が引き出されていたため、その引出金の使途が争点となりました。
またあわせて、父親が後妻のために支払った後妻名義の保険料の特別受益性などが問題になりました。
双方の主張は数千万円以上異なったため、判決となりましたが、当方の主張に近い特別受益の金額が認められました。

 

bengosi解決のポイント(所感)
訴訟では、被相続人と後妻の預金口座の動きを照らし合わせ、具体的な金銭の異動について詳細に主張しました。また調査嘱託などにより、保険の詳細についても具体的に明らかにし、特別受益該当性を主張しました。
このような証拠に基づく具体的な主張が、勝訴的判決につながったものと思います。