依頼者:被相続人の長男と長女
相手方:被相続人の三男

事案内容(相談までの背景)
三男は、被相続人から被相続人名義の通帳やキャッシュカードを預かっていましたが、被相続人に無断で払い戻したようでした。
さらに、三男が被相続人の死後、被相続人の通帳から現金を払い戻したようでした。
そのため、被相続人の財産が殆どゼロになってしまっていました。
 
被相続人の長男と長女が当事務所に来られ、上記のような払戻金について三男から取り戻して欲しいという依頼がありました。

 

問題点
当初、被相続人の口座からの払戻金がどこに行ってしまったのか、分かりませんでした。おそらく三男がとっていったと思われましたが、確たる証拠がありませんでした。
したがって、三男に返還を請求できるかどうか分かりませんでした。
 

解決内容
三男は、当初、被相続人からの払戻金について知らないとか、もらったものだとか、説明していましたが、当事務所で弁護士照会した結果、三男の筆跡で被相続人名義の通帳から送金をしたり払戻をしたりしていた事実が分かりました。
また、死後の払戻金についても葬儀費用等に宛てられることなく、自分の預金口座に送金されていることも分かりました。
 
そのため、不法行為乃至不当利得で払戻金を返還するよう内容証明郵便で求めたところ、三男にも弁護士がつき、協議して、一部返還を受けられることができました。

 

bengosi解決のポイント(所感)
確たる証拠が突きつけられるまで、嘘を言い続ける相続人がいます。
その場合は、速やかに弁護士照会等で証拠を収集して返金を迫る必要があります。

 
このケースは早期に調査が完了したのでうまくいった事案でした。