依頼者:被後見人の長女(60代)

事案内容(相談までの背景)
父親は80代後半であり、認知症が発症しました。
父親の認知症はどんどん悪化し、ついには長女が自分を陥れようとしていると思い込み、長女を自宅にも入れないようになってしまいました。
 
他方で、最近になって、知らない業者が父親に宝石を売ってくれ、と頻繁に連絡が入るようになり、どうも大事な貴金属類を次々に売却したり、持っていた株式を全て売却しようとしたり、明らかに不合理な行動をとるようになりました。
財産管理の方法について相談がありました。

 

解決内容
かなり認知症が進んでいることが分かりましたので、早急に、お孫さんに動いてもらい、本人に病院の診断を受けてもらい、ある程度の財産調査を行って、すみやかに後見の申立てを行いました。
本人の協力があまり得られない中で上手に本人を誘導し、必要書類を取得し、後見の申立てができたことは非常に幸運でした。
早期に申立てができたため、財産の保全を行うことができました。

 

bengosi解決のポイント(所感)
財産の散逸が生じているのであれば一刻も早く後見の申立てを行うべきです。
そうでないと、後で大きな後悔をすることになります。
 
もちろん、後見に適しない事案もありますので、一度ご相談頂ければ幸いです。